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特別養護老人ホーム

低額で利用できることから人気を集めている特別養護老人ホーム。その反面、待機者の多さや入居条件に阻まれてなかなか入居できないという課題がある施設です。ここでは、特養の特徴やメリット・デメリット、費用などを紹介します。

特別養護老人ホームとは?

社会福祉法人や地方自治体といった公的機関が運営している特別養護老人ホーム(通称:特養)。全国に約9,500か所あり、利用者の数は約57万人に上ります。

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅との違いは、料金の安さ。リーズナブルな月額料で希望者は多い一方、施設の空きや入居条件の関係ですぐには入れず、入居待ちをしている方が多い側面もあります。

2017年6月に厚生労働省が発表した特養の待機者数は、全国で約36.6万人でした。多くの方が入居待ちをしているだけでなく、前回の調査では約52万人だったことから待機者数が減少傾向にあることもわかります。減少に転じた理由は、入居条件の引き上げ。以前は要介護1以上の方が対象でしたが、2015年4月の制度改正により現在では原則要介護3以上でなければ入居が難しい状況にあります。

入居できるまでの時間も長く、数カ月~数年待つことも珍しくありません。なかには10年待ったケースも。介護スタッフが多いことから、食事や入浴、排せつなど日常生活を送るうえで必要となる介護でのサポートをメインに行う特養。

医師や看護師といった医療スタッフの常駐は義務づけられておらず、医療体制が不十分な場合も。介護保険で対応できる範囲の幅広さから他の施設よりもリーズナブルな印象を受けますが、特養の条件や提供するサービスとニーズが合致する方以外は、老人ホームや老健など他の施設の方が安く充分なサポートを受けられるかもしれません。

入居に必要な費用は?

特別養護老人ホームの場合、入居費用が必要ありません。部屋のタイプによって変わる賃料は1ヵ月2~5万円程度で、他の施設よりも安い料金で利用できます。また所得に応じて一部の費用が減額される場合も。

介護保険の対象範囲が広く、3割の自己負担でさまざまなサポートを受けられます。食事や入浴、排せつの際に受けられる介護サービスも、介護保険の適用範囲です。その他にも、自分では難しい部屋の清掃や洗濯といった日常生活を送るうえでかかせないハウスワークも依頼可能。

また「特養を終の棲家に」と考える方や家族の方が安心して過ごせるように、最期を医療・介護の面からトータルサポートする「看取り介護加算」も自己負担1,400~12,800円で利用できます。

安い印象が強い特養ですが、保険適用外にあたる食費やレク代、医療費、日用品にかかる費用は実費です。利用者によって月額利用費は異なり、6~15万円ほど差があります。保険適用外の費用が膨らむと、民間施設と同等の料金になる場合も。

サービスの利用状況によっては、老人ホームやサ高住にも安い費用で個室に入れたり待機時間が短かったりと、特養とは違ったメリットがあります。「特養=安い」というイメージだけでなく本人・家族の希望などさまざまな点から考えたうえで、最も安い施設を選ぶのがいいでしょう。

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

メリット 入居一時金がかからない、月の利用料金が10万円程度に抑えられるなど、リーズナブルに利用できる
・費用の約半分が医療費控除の対象となるので、住民税や所得税を低くできる
・介護老人保健施設(通称:老健)では入所期間が3ヵ月と限定されているのに対して、終身利用も可能
・1人の介護スタッフが入所者3人を対応する少人数体制のため、手厚い介護サポートが可能
・介護度の高い方を対象にしている施設なので、介護スタッフによるサポートを24時間体制で受けられる
・介護保険が適用される「看取り介護加算」があり、看取りケアも対応してくれる
・医師や介護職員、機能訓練指導員などさまざまな専門スタッフがサポートしてくれる
デメリット ・待機者が多く、すぐには入居できない
・主に要介護3以上の方が対象となるので、要支援や介護度が低い場合の入居条件が厳しい
入所者100人あたりに対して医師1人・看護師3人の体制を取っており、他の施設よりも医療スタッフの数が少ない
・医師や看護師が常駐ではないため、医療体制が整っていない特養もある
・胃ろうや気管切開など医療ケアが必要な場合は、入所を断られる可能性がある
・居室が個室とは限らないため、プライベートな空間を持ちたい人にはストレスがかかる

どういった人に向いている?

特養は低額で利用できる一方すぐに入居するのは難しいため、待機時間が発生します。時間がかかってもいいので安さを重視したい方に向いている施設です。

在宅介護が難しい方を優先的に入居させるため、2015年の改正で条件が引き上げられました。現在の入居条件は65歳以上の要介護3以上の方と厳しく、条件に満たない方の入居は難しいのが実情。介護サポートが手厚い一方で夜間に医療スタッフを配置することは義務付けられていないため、医療依存度の高い方は入居できないケースもあります。入居条件に当てはまる方にとっては、向いている施設だといえるでしょう。

また浴室やトイレ、台所などは他の利用者との共用になります。ひとりの時間よりも他の利用者と関わる時間が多いため、人と交流することが好きな方に向いています。

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